黒猫日記221

にゃおん。朔太郎にゃ。
えらくご無沙汰していたにゃ。
お母さんがめえちゃんを贔屓にしているせいか、僕の出番が凄く減っているような気がするにゃ。
ねえ、誰か僕の気のせいだと言って。
みんなの愛情が僕から離れていってしまっているなんて、そんなことないって言って。
にゃあ。
あのね、この頃お父さんが恐いの。
すぐに怒るの。
僕がおとなしく抱っこされていないとか、お返事をしないとか、猫にとってかなりな無理難題を仕掛けてくれるの。
僕は恐怖のあまり固まってしまって反応ができないでいると、また怒るの。
お母さんとご主人が「朔はへたれだから怖がっているんだよ。」って庇ってくれるんだけど、お父さんは聞く耳持たずなの。
お父さんはめえたんは可愛いらしくて、ごはんをいっぱいあげたりしてるし。
うちの人はみんな、めえたんが好きなんだ。
どうせどうせ僕なんか…。
やっぱり多頭飼いされていると、愛情に偏りができるんにゃね。
これが哀しい現実にゃんだ。
にゃあ。ひたすら落ち込んでしまう…。
結局、僕がヘタレで意気地なしなのが悪いってこと?
僕の悩みは尽きない…。
やっぱ性格の問題なのかにゃあ。
にゃんにゃん。