にゃおん。朔太郎にゃ。
うちのご主人とお母さんは猫好きでぬいぐるみ好きなんにゃ。
お母さんなんて、透析に通う時の小物を入れる巾着もぬいぐるみ型なんにゃよ。
その子が僕に似ているっていうんで、名前はさくにゃあにゃあ。
僕には姫にゃあというお嫁さんがいるとしって、にゃあにゃあもお嫁さんが欲しくなったんにゃって。
お母さんに「お嫁さんをください」ってねだったんにゃよ。
お母さんは僕と比べていつも一人のにゃあにゃあに同情して、ご主人と一緒にお嫁さん探しをしたんにゃ。
そしてこの間、すごく可愛い白猫の小さなぬいぐるみを発見。
話し合いの後、お見合いをして、二人はめでたく結婚しましたにゃ。
お嫁さんの名前はめめちゃん。
勿論僕の姫にゃあにちなんでいるにゃ。
にゃあにゃあの赤い紐とめめちゃんのストラップが強く結ばれ、二人はラブラブ、幸せそうにゃ。
それを眺めるご主人とお母さんもうれしそうにゃ。
そうやって、ぬいぐるみ一人一人に人格を与え、会話をして、お付き合いをする人たちって、僕の目にも奇妙に見えるけど、まあ、ご主人が幸せなら良いかな、と思う僕なのでした。にゃんにゃん。