黒猫日記185

みゃ。朔太郎にゃ。
このところ、子猫用の猫缶のCMを見る度に、ご主人様はため息を吐くんにゃ。
「ちょっと前まではああだったのに」だって。
特に姫にゃあはほ乳瓶でミルクをあげて育てたんにゃあものね。
それがもう一年前。
感慨無量なんにゃろうね。
姫にゃあは未だに自分が子猫だという意識が残っているらしくて、ご主人の肩に乗りたがるし、お父さんとお母さんの毛布をちゅぱちゅぱしているんにゃ。
もう四キロを超えて堂々たる丸太ん棒体型になっちゃっている癖に、ってご主人は苦笑い。
抱っこが大好きにゃからしょっちゅう抱っこをねだっているにゃし。
僕もその点では批判できないんにゃけどね。
ついつい焼き餅を焼いて一緒に抱っこして貰うんにゃ。
そうするとご主人は、合計十キロを持ち上げていることになるにゃ。
結果、腕と腰に来る、そうにゃ。
そうにゃね。お米の大きい袋と同じくらいの重さにゃものね。
まあ、僕らがご主人の取り合いっこをやめたら、ご主人の苦労も減るんにゃろうけど、判っていても譲れないものは譲れないんにゃよ。
これこそ猫の意地、にゃのかにゃあ。にゃん、にゃん。