黒猫日記19

にゃん。朔太郎にゃ。

僕の毎日の日課に、黒猫探検隊があるんにゃけど、おうちにネズミが出るようになって、おまけにご主人が「ねず取って~。」と言うもんだから、ねず見張りタイムが付属するようになったんにゃ。台所の流しの下を見張れる位置に陣取って、じーっと見張っている様は「れおん君そっくりでなんかヤだ!」ってご主人は渋い顔をするにゃ。まったくどーしてご主人は、僕とれおん猫をいちいち比較したがるのかにゃあ。僕は黒猫であちらは白猫。それだけでも違うのに。僕としてはいい迷惑にゃよ。お父さんもなにかというと「お手しろ。」とか「お代わりは?」とか、普通猫がやらないことをれおん猫ができたからって僕にも要求するんにゃよ。お母さんだって僕の名前を呼ぶ度に「お返事は?」って要求するし。れおん猫ってそんなになんでも出来た猫だったの?おかげで僕は本当いい迷惑。「なーんにも出来ないおばかさんの朔太郎」呼ばわりされているにゃ。僕は何にも出来ないんじゃにゃいもん!ただまだ小さいからご主人達が何を要求しているのか、いまいち解っていないだけにゃもん。もっと大きくなれば、僕だってねずも取れるようになるし、多分いろんなことが出来るようになるにゃ。にゃあ。ご主人、僕はきっと大器晩成型にゃよ。いつかちゃんと期待には応えてみせるにゃ。温かく見守っていて欲しいのにゃ。