ちび猫日記

みぃ。あたち、兄姫。
本当は兄橘姫(えたちばなひめ)にゃんだけど、長すぎる、っていうんで、兄姫(えひめ)。
でも、大概、「このやんちゃ姫!」とか「ちび姫!」とか、お父さんは「ちび助、ちび猫」なんて呼ぶんにゃよ。
ふん。ちいちゃいのは仕方にゃいと思うのよ。
兄弟四人で段ボールに入っていたのを拾われたんにゃもの。
ママはあたちたちをほ乳瓶とミルクで育ててくれたの。
さすがに四人いっぺんは無理にゃから、お友達のところと二人づつにして育ててくれたんにゃ。
その間、あちこちに声をかけて、兄弟は次々と貰われていったんにゃ。
でも、あたち一人がどうしても貰い手が現れないの。
だから未だにあたちはママと一緒。
ママ、大好きにゃんだ。
抱っこされておっぱいの間で寝るのが一番安心できるの。
え?それって、変?
放っといてよ。あたちはまだ充分赤ちゃんなんだから。

黒猫とちび猫日記

ふにゃあ。朔太郎にゃ。
ちび猫達は我が物顔で振る舞っているのにゃ。
ご主人を母親だと思いこんでいるし。
余計に腹が立つのは、ご主人もお母さんもお父さんもそんなちび達が可愛くてしようがないみたいにゃんだ。
やっと普通のご飯を食べられるようになって来たんにゃけど、未だにご主人のパイパイを占領するんにゃもん。僕がイジケてもいいよね?
ちび達の他の兄弟達は順調に養子に貰われていっているから、そのうちいなくなるだろうにゃ、という希望を僕は抱き続けているのにゃった。

にゃ。あたちたちのことを言っているのかにゃあ。
あたち、お姉ちゃんの兄橘姫(えたちばなひめ)、そして妹は妹橘姫(おとたちばなひめ)なにょ。
今、黒いおじさんをからかって遊んでいるんにゃよ。
結構、楽しいにゃよ。