ふにゃあ。朔太郎にゃ。
僕がおうちに来てから二ヶ月が過ぎたのにゃ。「早いねえ。」ってお母さんはしみじみ言うにゃ。ご主人は「でっかくなった!」って言うにゃ。確かに僕は、体長は二倍以上、体重は三倍近くになったにゃ。お父さんには「この分じゃあメタボになりそうだ。」って言われているにゃ。でも、そのお父さんが一番、僕に餌付けしたがるのにゃ。僕も美味しいものが好きだから、お父さんの晩酌のお付き合いが大好き。僕の毛皮を撫でながら晩酌するとお父さんは癒されるんにゃって。「猫はころころしているぐらいの方がかわいくて良いんだよ。」ってお父さんとお母さんはご満悦だけど、ご主人は太りすぎて病気にならないかと心配してくれているんにゃ。「猫が病気になると、病院通いが大変なんだから。」って憎まれ口をきくご主人にゃけど、それって僕が大好き、って僕には聞こえるにゃ。ご主人、僕もご主人が大好きにゃよ。だからよそのおうちでおよその猫を構うのは止して。いくら僕がいない場所ででも臭いがくっついてくるんにゃよ。僕が面白い訳にゃいじゃにゃい!ご主人は僕だけのご主人にゃ!ほかの猫に目移りしちゃあいけにゃいんにゃよ!
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うにゃ。朔太郎にゃ。
僕、昨日お父さんに目一杯怒られたにゃ。どーしてかっていうと、台所の流しの中の三角コーナーに入っていた厚切りハムステーキを、夜中にこっそり食べちゃったからにゃんだ。ちゃんと夜ご飯にかりかりをもらって、おまけにお父さんからいつものようにお裾分けをしてもらっていたんにゃけど。言い訳すると、それは夜中じゃなくて明け方で、僕の朝ご飯タイム、というか、お母さんが起きる時間の一時間前だったんにゃ。わかる?一番お腹が空く時間にゃ。だから、おうちの中を探検隊していて見つけた美味しそうな物に食いついちゃったのにゃ。僕、それまで台所にそんな美味しい物があるにゃんて知らなかったのにゃ。お母さんもご主人も先輩猫さんの悪い癖に懲りていたから、三角コーナーに食べ残しを入れっぱなしになんてしていなかったんにゃ。それがついうっかりその日に限って忘れちゃったのにゃ。朝になってもお母さんに朝ご飯を催促しないのを訝しく思ったお母さんが、僕の悪さを発見して、「朝御飯抜き」って判断即決定。そのあと起きてきたお父さんとご主人に報告が行ったにゃ。お父さんは僕をお膝に抱き上げてこんこんとお説教。ご主人は一言。「さく猫、おまえもか!」そして軽蔑の眼差し。ふにぃ〜。朝御飯抜きもお説教も辛かったけど、ご主人の冷たい目が一番堪えたのにゃ。ご主人は先輩猫のその野良猫時代の癖がとってもイヤだったんにゃって。だから僕まで野良猫みたいに盗み食いしたからすごく失望したんにゃって。野良猫だった時期もないはずなのにって。にゃあ。僕は捨てられてすぐ貰われてきた猫にゃから野良の経験はにゃいんだけど、少しだけひもじい思いはしたにゃ。だからつい、食べられるときに食べないと、って意識が働いたのかにゃあ。僕はそう分析するにゃ。ねえ、ご主人。僕、そんなわけでまた悪さをするかもしれにゃいけど、勘弁してくれにゃいかなあ?僕、まだ食べ盛り、育ち盛りにゃんだし。ね?
(…イヤだ、と言ってもやるんでしょう?あんたは。なにせこの頃、やることなすこと白猫れおん君に似てきたもの。しかもイヤなとこだけ。本当、今後黒れおん君と改名しない?by飼い主)
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みぃ〜。朔太郎にゃ。
僕、ネズミの付いたおもちゃが大のお気に入りにゃんだけど、この間、遊び過ぎていっぺんに三つ全部壊しちゃったにゃ。他にもいろいろおもちゃはあるんにゃけど、あんまり興味が長続きしないのにゃ。だからお父さんやご主人が遊んでくれようとしてもすぐ飽きちゃう。お母さんは猫じゃらしが元から下手だからもってのほか。僕が遊びに乗ってこないもんにゃから、お父さんもご主人も僕を構ってくれなくなって、そしたら僕は欲求不満と運動不足になっちゃたにゃ。結果、僕は夜中の運動会を始めてしまったにゃ。台所の流しに飛び乗ったり、うち中を駆け回ったり、柱という柱によじ登ったり、押し入れに入り込んだり。みんなが寝静まって熟睡する頃から、朝、お母さんの目覚ましが鳴るまで騒ぎっぱなし。タンスの上の物をお父さんお母さんの寝ている上に落っことしてみたり、お母さんのお腹にダイビングしてみたり。結構迷惑な行動を取るようになって、一番最初にお母さんが音を上げたんにゃよ。「一晩に三回もお腹の上に飛び降りられたらおちおち寝ていられない!」んにゃって。ご主人はあんまり被害を被っていなかったんにゃけど、お母さんからのクレームに飼い主として対応したにゃ。即ち、ペットショップにネズミ付きおもちゃを買いに走ったにゃ。その夜、久しぶりにねずで思う存分遊んだ僕はお母さんと一緒に熟睡したのでしたにゃあ。めでたし、めでたし。にゃんにゃん。
(まったく、人騒がせ猫なんだから。あんまり面倒ばかりかけないでよね。by飼い主)
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にゃん。朔太郎にゃ。
僕の毎日の日課に、黒猫探検隊があるんにゃけど、おうちにネズミが出るようになって、おまけにご主人が「ねず取って〜。」と言うもんだから、ねず見張りタイムが付属するようになったんにゃ。台所の流しの下を見張れる位置に陣取って、じーっと見張っている様は「れおん君そっくりでなんかヤだ!」ってご主人は渋い顔をするにゃ。まったくどーしてご主人は、僕とれおん猫をいちいち比較したがるのかにゃあ。僕は黒猫であちらは白猫。それだけでも違うのに。僕としてはいい迷惑にゃよ。お父さんもなにかというと「お手しろ。」とか「お代わりは?」とか、普通猫がやらないことをれおん猫ができたからって僕にも要求するんにゃよ。お母さんだって僕の名前を呼ぶ度に「お返事は?」って要求するし。れおん猫ってそんなになんでも出来た猫だったの?おかげで僕は本当いい迷惑。「なーんにも出来ないおばかさんの朔太郎」呼ばわりされているにゃ。僕は何にも出来ないんじゃにゃいもん!ただまだ小さいからご主人達が何を要求しているのか、いまいち解っていないだけにゃもん。もっと大きくなれば、僕だってねずも取れるようになるし、多分いろんなことが出来るようになるにゃ。にゃあ。ご主人、僕はきっと大器晩成型にゃよ。いつかちゃんと期待には応えてみせるにゃ。温かく見守っていて欲しいのにゃ。
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みゃー。朔太郎にゃ。
僕の毛並みが黒いってことは最初に話したよね。だけど全身真っ黒な訳じゃあにゃいんだ。丁度、人間にとっても大事な下腹の所と腋の下に白い毛が固まって生えているにゃよ。裸の猿である人間が生やしている体毛の場所と同じ所の毛が白いのにゃ。お母さんは「不思議だねえ。」って言うのにゃ。ご主人は「なんか、えっちだね。」にゃって。うにゃあ。えっちってにゃんだろ?でも僕の毛並みがそうなっているのは本当にゃし。猫の毛並みの遺伝はどういう法則で成り立っているんにゃろ?お馬さんの一部には若い頃は黒い毛並みなのに年を取ると白馬になっちゃうのがいるそうにゃ。僕も年を取ると白くなるんじゃないか、ってご主人は疑っているんにゃって。この頃僕のする事成す事がやたられおん猫に似ているんにゃって。だから気が付いたら白猫になっていてもおかしくない、にゃって。うにゃあ。そういうものなのかにゃあ。僕としてはどんな毛並みだろうと僕は僕にゃ。それではいけないのかにゃあ。
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にゃん!朔太郎にゃ。
僕、かなり大きくなってきたにゃよ。だからやっとハーネスとやらを着けてもずり落ちなくなったにゃ。にゃもんにゃから、ご主人はそのハーネスを着けさせて、僕をお散歩に連れて行こうとしているにゃ。ご近所にはやっぱりハーネスを着けてお散歩している猫さん達がいて、ご主人は羨ましく見ていたんにゃって。白猫れおん君も良くお散歩猫をしていたんだよ、ってお母さんも笑って言っていたにゃ。今時の猫はお散歩するのも大変よね、にゃって。昔の猫は好き勝手にお外とおうちを行ったり来たりしていたんにゃって。なんかすごいにゃあ。僕はいつもご主人に抱っこして貰ってお外に出ているにゃよ。考えてみるとおうちに来てからずっと、それ以外でお外に出たことにゃいにゃあ。僕、興味津々にゃけどちょっとどきどき。黒猫探検隊の気分にゃ。
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みゃあ。朔太郎にゃ。
結局、涼しくなってきた夕方に、僕はご主人にお散歩に連れ出されたにゃ。ハーネスはやっぱり居心地が悪くて、僕はおうちのなかからもう気分はブルー。ころんと寝転がっていやいやをしていたんにゃけど、ご主人は徹底無視。僕を抱き上げてさっさと玄関へ。ご主人の肩の上で固まっている僕を玄関前の階段に引き剥がすようにして下ろしたご主人は一言。「ほら、お外は気持ちいいでしょ?」ふにぃ〜。そりゃあ、ご主人は気持ちいいでしょうよ。でも僕は慣れないお外にどきどきびくびく。車が通っても飛び上がり、自転車が通っても固まり…。うー!お外は刺激が強すぎるにゃ!そんな僕をご主人たらけらけら笑いながら見ているにゃよ。「やーい!さく猫の弱虫!臆病猫!」にゃって。ふん!僕は弱虫でも臆病でもにゃいよ!ただずうっとおうち猫をしていたから刺激に弱いだけにゃよ!と、いくらご主人に抗議しても、うちのご主人には猫語は通じにゃい。仕方なしに僕は、ご主人の引っ張るハーネスの紐にずりずり引きずられるようにして移動を開始。それでもおよその猫さんの声
が聞こえて来るまでの時間、およそ三メートルは歩いたかにゃあ。僕はそこで動けなくなったにゃ。肉球は痛いし、どこかでほかの猫さんに睨まれているようで、とてもお散歩を楽しむ気分じゃなかったにゃ。とうとう動かない僕に苛ついたご主人は僕を抱き上げてお散歩は終了。僕にとっては得る物の何もない出来事だったにゃ。ねえ、ご主人。僕にはお散歩よりもお家の中の運動会があっていると思うよ。人には人の、猫には猫の向き不向きってあるんにゃよ、きっと。
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にゃ!朔太郎にゃ。
お母さんとご主人の共通のお友達に猫好きさんがいて、猫を二匹飼っているんにゃ。先月、ご主人が僕を抱っこして顔見せに連れて行った先がこの人の所なんにゃ。その時も僕はご主人の胸にしがみついて、瞳孔は開きっぱなし、借りてきた猫状態だったんにゃ。ご主人はそれ以来、「内弁慶の朔太郎」って笑うんにゃ。それでこの間、一回会っているから大丈夫だろう、って僕をそのお友達のうちに一緒に連れて行ったんにゃ。ハーネス着けて。やっぱりまだお散歩猫にはなれていないから、僕は相変わらずご主人の胸にしがみついて行って、お部屋の中で下ろされたんにゃ。早速そこのおうちの猫さんとご挨拶したら、すごい勢いで怒られたにゃ。僕は嫌われてしまったらしいにゃ。年上の美猫さんだったのににゃあ。そこのおうちにはあんまり長くはいたつもりはないんにゃけど、僕は不本意ながら、ご主人曰く「内弁慶の朔太郎」の本領を発揮してしまったのにゃ。触りまくられ、撫で回され、いじられまくられた僕は、尻尾を巻いて椅子の下に隠れて縮こまり、とうとう朝ご飯を戻してしまったにゃ。自分のお家の中ではやんちゃで手のつけられない僕なのに…。面目丸潰れ、にゃ。多分ストレスで弱っちゃった僕を、ご主人はちゃんと抱っこして連れて帰ってくれたけど、僕の「内弁慶の朔太郎」って呼び名は返上できなくなったにゃ。ぐすん。